自己紹介

okayu
はじめまして!okayu(おかゆ)です。
この度は「TOTONOERU」をご覧いただきありがとうございます!

okayuってどんな人?

グラフィックデザイナー
東北在住のアラサー
おとめ座・A型
3人姉弟の真ん中
愉快な夫と可愛すぎる娘との3人暮らし

田んぼの真ん中で農家の娘として生まれ育ち、ちょっぴりだけ栄えてる田舎で暮らしています。カエルの鳴き声を聴くと眠くなります。

キレイに、効率よくがモットー。
物理的にも気持ち的にもごちゃごちゃしていると気になって仕方がなくて、自分にとって心地よく身の回りのものごとを整えていくことが1番の趣味です。

好きなもの

文鳥|刺繍|けろけろけろっぴ|BUMP OF CHICKEN|BE:FERST|NiziU|あおみえり|アニメ鑑賞|厚揚げ|芋けんぴ|marimekko|mina perhonen|ツモリチサト|辻村深月|真梨幸子|レオ=レオニ|リトープス

 

人生の転換期。貧しくも輝いていた大学生時代。

どんなときでも「私は何があっても大丈夫」という謎の自信を持っている私ですが、その意識を深く刻むきっかけとなった大学時代の体験談をお話します。

okayu
このエピソードを読めば、私の性格や思考が大体わかっていただけると思います。ちょっと長いですがお付き合いいただけると嬉しいです。

大学進学の条件

私は私立の美術大学を卒業しているのですが、普通の大学生と比べると特殊な生活をしていました。少なくとも私が知っている中で、同じような境遇だったという人には会ったことがありません。

入学前、大学に進学するにあたり父と交わした約束は「費用は全部自分で賄うこと」。愛情たっぷりに育てられた自覚はあったし、特別貧乏というわけでもなかったので、父としては「可愛い子には旅をさせよ」「修行」という意味で提示したことだったんだと思います。
(今思えば、私が生真面目に「援助は受けていけないんだ!!!」と思い込んでいただけで、助けを求めればきっと助けてくれたんだと思います。)

そんなの無理じゃない…?と思いつつも、それまでアルバイトもろくにしたことがなかった私は、それがどれだけ大変なことなのかわからないまま「まぁなんとかなるだろう」と承諾しました。

大変なことに気がついた

入学金と1年生前期分の学費と引越し費用、1ヶ月分の生活費は準備してもらえたものの、それ以降の家賃や生活費、学費など全て自分で調達することになりました。

1ヶ月にどのくらい必要なんだろうと自分なりに計算した結果、大変なことに気がつきます。学費・生活費あわせて月に17万円は必要ということが判明したんです。奨学金が月64,000円。その他に月10万円以上をアルバイトで稼ぐ必要があるという計算です。大学に通いながらですので、生半可な気持ちでは稼げない額です。

これは大変なことになったぞ…と気がついた私は、一人暮らしのアパートに引っ越してすぐ、入学式の前にアルバイト先を決めました。「親に言えないことはしない」と心に決めていたので、アルバイト先は健全で、かつ給料の払い漏れの心配がなさそうなチェーンの牛丼屋です。時給750円。

バイトと課題に追われる日々

それからの4年間は、目の回るような忙しさでした。課題とバイトでてんてこ舞いの毎日。そんな日々の中で、どうにかストレスが少なく、かつ効率よく生活を回す方法はないかと模索し、『授業は火・水・木』、『バイトは月・金・土・日』と完全に曜日で分けることを思いつきました。

1・2年生の頃は専攻以外の座学の単位も取らなければいけなかったのですが、そこは自分の興味よりも効率を重視して履行科目を選択することに。出席率とレポート提出のみで単位がもらえる講義だけを厳選してを選ぶことを徹底していました。(テストだと勉強時間がとれなくてリスキーなため)
絶え間なく出される専攻学科の課題はバイトと授業の合間の時間に制作。
このように、自分なりに選択の仕方や時間の使い方を工夫し、楽しみながら1つ1つクリアしていく習慣を付けたら、忙しい毎日の中でも「単位を1つも落とさない」「課題は締切に100%提出」を実現できました。

ただ、毎日同じことの繰り返しでは気持ち的に限界が来てしまいます。
どうしても引越しがしたい!原チャリが欲しい!友達と旅行に行きたい!という情熱のために、牛丼屋とは別に早朝のアルバイトも掛け持ちしていた時期もあります。「思いついたら絶対実現しなきゃ気が済まない」という性格が発揮されたようです。その時のスケジュール帳を見ると、1週間にバイトが10回とか平気で入っていて…今考えるといつ寝てたんだろう?と本当に不思議です。笑

okayu
奇跡的に体を壊したことは一度もありませんでした。丈夫な体に産んでくれてありがとう!!

生活は貧しくとも心は豊か

一方、生活はというと…今思い返せばすごい生活をしていたんだなと思います。食費&お小遣いは月5,000円だったということからお察しください。笑
だけど、不思議とそれほど辛さは感じていませんでした。一人暮らしの心細さから文鳥さんをお迎えして一緒に暮らしていたので、学校とバイト以外は出かけずに家にずーっといるのも苦痛じゃなかったのも大きかったと思います(家でじっとしているのが一番の節約になると悟った結果)。
また、光熱費は切り詰めても微々たる効果しかないくせに貧乏を実感してしまうという理由から特に節約はしていませんでした。しかしながらライフラインが止められたこともなかったし、家賃や学費を滞納したことも一度もありません。

okayu
家賃の振込が完了すると「あと1ヶ月ここに住める!」
次期分の学費の振込が完了すると「あと半年は学生でいられる!」
と心の底から安心したのを覚えています。

 

幸い実家が農家のためお米と野菜は毎月送ってもらっていて、その点は本当に恵まれていたと思います。そして野菜などの食糧と一緒に、母がお小遣いを忍ばせてくれていて…。そのおかげで課題で使う画材などを購入できていました。あのお金がなかったら、学生の本文である「学ぶこと」すらできていなかったと思います。
服も姉からお下がりをもらっていたので割と綺麗な身なりで生活でき、精神衛生上かなり助かりました。当時は必死であまり気が付けなかったけれど、なんだかんだ言って家族に支えられていた学生時代だったなぁと今になって思います。

この経験で得たもの

正直に言うと「大学を退学して就職した方が絶対楽に生活できるじゃん」と何度も何度も何度も何度も思いました。だけどその度に『私は絶対に大丈夫』『絶対に卒業できる』と言い聞かせていたら、本当に大丈夫になり無事卒業できました。今振り返ると、訳がわからなくなるくらい本当に大変だったけれど、あの時に諦めないで自分のことを信じて進んで良かったと心から思います。ただ心残りがあるとすれば、何も考えずに友達ともっといっぱい遊びたかったな…ということです。(結構切実…)

あの4年間で私が得たもの・教訓は本当にいっぱいあります。

・自分を信じることがなにより大切
・大丈夫だと思えは本当に大丈夫になる
・お金はなんとかなる
・健康第一
・どんな状況でも工夫次第で楽しめる
etc…

現在は結婚し、親子3人で暮らしていますが、収入が極端に減ったりそりゃあもう色々なことがありました。だけど、家計がどんな状況であれ「OK OK!大丈夫!まかせろ!」と言えるのは、あの経験があったからこそです。お金がないと確かに生活は大変だけど、本当に大事なのはお金じゃなくて、一緒に生活する家族の気持ちのほうです。気持ちまで貧しくなれば、人生の本質を見失ってしまいます。

漠然としていますが、「生きること」の根っこの部分を学べた貴重な4年間でした。
私のやることには何も口出しをしないで好きなように旅をさせてくれた父と、心配なのに大きな愛情でそっと見守り、さりげなく支えてくれていた母に心からありがとうと言いたいです。

後日談

以上、私の大学時代のエピソードでした。
卒業後に、大学時代の恩師に「実はこんな生活をしてたんですよ〜」と打ち明けたら、全く知らなかったと驚かれました。

それって、身なりや醸し出すオーラに貧しさが出ていなかったということですよね。当時は自分なりに生活を楽しんでいたので、その言葉がとても安心したし嬉しかったです。

ただ、友達ともっといっぱい遊びたかったなぁ…。(2回目)