同じように独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。
▼どんな仕事をしていたのかはこちらの記事をご覧ください
なぜフリーランスになろうと思ったのか
もっと色んな制作に携わってスキルを磨きたい
インハウスデザイナーは、自社のものしか作れないんです。そうすると、デザインのテイストも偏って、制作物のバリエーションも狭くなってくる。。できればずっとクリエイティブに携わって生きていきたいと思っている身としては、危機感を感じていました。
もっと、色んなものを作ってみたい!広い世界を見てみたい!そんな気持ちがどんどん膨らんできたのが1番の要因です。
デザインもコーディングも更にスキルを磨いて、「okayuに頼みたい!」と思ってもらえるクリエイターになりたいと夢見ています。
個人事業主の夫と一緒に仕事がしたかった
実は夫も個人事業主として独立をしていて、デザイン案件などをポツポツ持ってきていたんです。しかもどれも面白そうな案件ばかり!WEBサイトの話も出始めていたので「それ私作りたい!」と前のめりに名乗り出ました。笑
夫とは得意なことと苦手なことが真逆なので、足りないところを補い合いながら面白い仕事ができるんじゃないかなぁと企んでいます。
子どもが小学生になったら自宅で帰りを待ちたいから
自宅〜会社まで車で片道50分かけて通勤をしているので、朝7時前には家を出なければならず、体力的に限界というのがまず一点。笑
それに加え、子どもが小学校に入ったらいわゆる「小一の壁」を乗り越えられる気がしなかったというのが大きいです。
理想は、自宅で仕事をしながら子供の帰宅を待ち、帰ってきたら一緒におやつを食べる。そして私は仕事、子どもは椅子を並べて宿題。と言う生活。
私自身の両親は共働きで、お母さんが家で待っている家庭がものすんごく羨ましかったというのもあります。
実際にどうなるかはその時にならないとわかりませんが、その土台はしっかりと準備しておこうと思いました。
自分の人生を全部自分で決めたい
会社に所属していると、どうしてもその規律の中で生きなければいけませんよね。出社時間、休憩時間、退社時間、休みの日、仕事の内容、服装…。
お給料を安定して貰えるという意味では安心ですが、自分の人生を生きている感じがしなくて常に窮屈さを感じていました。
そんなモヤモヤを抱えたまま会社員として生きてきましたが…このまま年をとっていくのは嫌だ!という気持ちが爆発し、好きな人と、好きなときに、好きな服を着て、好きな仕事をして、自分の人生を生きていこうと決意!
「子どもがいるのに、そんな自分勝手な」と言う意見は受け付けません。
子どもを守ることは当たり前の大前提!その上で自分が楽しく生きている姿を見せることも、親の…大人の責任だと思っています。
私はそう思います。
退職の意思を伝える
いつ伝えたか
年度末の3月で退職をしようと決意し、10月に直属の上司に伝えました。退職希望日の約5ヶ月前です。あまり早く伝えても残りの期間気まずいし、でも引き継ぎ者もいなかったので早めのほうが良いかなと思ったのと、ちょうど会社の繁忙期が落ち着くこの時期を選びました。
お伝えする日取りと時間帯ですが、金曜日の夕方(就業時間の1時間前)をおすすめします!
(私は社風的に業務時間外に個別に呼び出すのは好ましくなかったため、業務時間内に行いました。)
休みの前日に設定することで、上司も休みの間に冷静に考えられる時間ができるので
双方にとってダメージが少ないのではないかと思います。
具体的な退職理由
実際に私が伝えるときに作った台本を掲載します。
お忙しいところお時間をいただきありがとうございます。
結論から先にお伝えしますと、急な話になってしまい申し訳ないのですが、3月末で退職させていただきたいと考えております。
人材不足の中で心苦しいのですが、自分の将来やキャリアを考えたときに、もっとさまざまな制作に携わる仕事がしたいという気持ちが捨てきれず、年齢的にも今のタイミングが最後のチャンスだと思いました。
仕事内容に関しては、さまざまな経験をさせていただいて感謝しておりますし、やりがいも感じております。ただ、この先会社に関わる制作物にしか携われないのは、自分のキャリアや将来を考えた時に違和感を感じました。
自分自身のスキルアップのためにも、退職後はフリーランスとして自分の得意なことや、やりたいことに時間を費やして、さまざまな制作に携わってみたいと思っております。
退職の意思を伝えるときのポイントは
・前向きな理由を伝える
・相手への配慮を忘れない
・不満をそのまま伝えない
これは必須です!
退職後も業務委託として仕事を受託することを見据えて、伝え方を考える必要があります。
良好な関係性のまま、仕事を共にしていきたい相手です。新たな道への挑戦を応援してもらいながら退職できるように伝える内容や表現を熟考することをおすすめします。
退職理由 プラスα(←これが大事)
そして、一番大事なのがここです。
私は社内に一人だけのデザイナーだったので、突然いなくなったら引き継ぎ者も社内にいないし迷惑がかかることが目に見えていました。
そこで、その解決策をすかさず提示。「私、フリーランスになるので業務委託で今の仕事そのまま受けられます!!」と。
その旨を伝えた台本はこちら。
しかしながら、WEBや広告、その他制作の担当者が急にいなくなるのは、引き継ぎ者もいない中で大変だと思いますので、ご要望をいただければですが、業務委託または外注として継続としてデザイン関係の仕事に携わらせていただくことも可能ですし、私としてもぜひお願いしたいと思っております。
一方的にお伝えしてしまって申し訳ありませんが、業務委託などの件も含めましてご検討いただければと思います。
一つ前の項目の台本と合わせた内容を、相手の表情を伺いながらダーッと話しました。
上司の反応は…
うんうん、と納得してくださった様子で「業務委託でお願いすることになると思うからよろしく!!」とその場で一旦承諾をしていただけました。
心の中でガッツポーズ!
業務委託契約を結ぶまでにやったこと
現在受け持っている仕事を全部書き出す
今自分がやっている仕事内容を、細かい作業内容までとりあえず全部書き出します。
書き出している間に、「あーこれも引き継ぎ資料作らなきゃいけないのか〜…」と憂鬱な気持ちになりますが、頑張りましょう。
どんな条件がいいのか何パターンもシュミレーション
サブスクのような感じを想定していたので、○円でこの範囲の仕事を受ける、というのを何パターンかシュミレーションしました。
ダメもとで大きな金額から提案
交渉するときは最初に大きい金額を提示しろと言う夫の助言を素直に聞き、どのくらいの委託料だと良いか相談をされたときに「今のやってる仕事をそのまま受けるのであれば、今の手取りくらいいただけるとありがたいです!」と答えました。
我ながら大きく出たなぁと思います。笑
業務委託契約の契約内容
上司と相談し、決定したおおまかな契約内容はこちら。
・月額定額制
・WEBサイトの保守管理
・既存WEBページの修正
・既存デザインの修正
※新規のデザイン制作は別途見積もり
新規デザイン制作は別途という部分がポイント。
これが設定できたおかげで、他の案件ができないほどに定額内で仕事が入ってくる心配がなくなりました。
理想的な形に収まったと思います!
振り返って思うこと
いちばん大切なことは「今、全力で仕事に取り組むこと」
今回、業務委託契約を結ばせていただくにあたり信頼関係が何より大事だなと痛感しました。
前職の会社から独立後も仕事を貰えるかどうかは、「社員だから」ではなく、一個人としても一緒に仕事をしたいと思ってもらえるかどうか、これに尽きると思います。
仕事に向かう姿勢を、自分が思っている以上に周りは見てくれています。
在職中に真摯に仕事に取り組むことが、なによりの実績作りになるのではないでしょうか。
こつこつ積み重ねる独立への準備
インハウスデザイナーだった私がフリーランスになるために行った準備は、
・会社の方々との信頼関係を築くこと
・さまざまなスキルを身につけること
・技術面で会社にとってなくてはならない存在になること
・ひとつひとつの仕事に全力投球すること
・日頃からちゃんと自分の意見を伝えること
です。
一般的には副業で収入源を確保したうえで退職するのかもしれませんが…
独立の足掛かりとして、私はこうやって太いパイプを得ました!という話です。